【野菜の保存方法】室温?冷蔵庫?冷凍庫?これを見れば全てがわかる

野菜の保存の仕方がわからない人「野菜の種類によって保存方法は違うの?」「使いかけの野菜はどうやって保存したらいいの?」
「野菜ってなんでも冷蔵庫や野菜室に入れれば良いんじゃないの?」
「そもそも野菜って冷凍庫では保存できないのかな?」←このような質問に回答します。

この記事を書いている私は、「Kitchen Y」と言うオンラインクッキングスクールを運営し、
多くの方々に料理の楽しさやレシピを提供しています。
調理歴35年以上の経験の間、修業時代の勤務先のレストランや自分の店で、
野菜を初め食材は全て管理してきました。
様々な調理経験からこの記事を書いています。
業務上、多種多様な野菜を扱って来ました。
食材ロスを無くすために色々調べ、工夫を凝らし保存方法を考えて来ました。
この記事が、あなたの参考になるとうれしいです。

経歴
大阪で老舗のチーズ料理専門レストランに6年勤務。
居酒屋兼食堂を15年経営
某FCチェーンのカフェの店長を10年勤務。

✅本記事の内容

■【野菜別の保存方法】どこに保存?室温・冷蔵庫・冷凍庫これを見れば全てがわかる!
■それぞれの野菜の保存の仕方は?
■冷凍保存できる野菜、できない野菜。
■そもそも冷暗所って?

野菜も収穫後は生きています。
ですので畑で育った状態で保存するのが一番いいです。
ただキャベツや白菜などの大きめな野菜は、カットされて売っています。
カットされていても一度で使い切れば良いのですが、
余った時はどう保存したら良いかわかりませんよね。
そんな時にお読みください。

【野菜別の保存方法】どこに保存?室温・冷蔵庫・冷凍庫これを見れば全てがわかる!

【野菜別の保存方法】どこに保存?室温・冷蔵庫・冷凍庫これを見れば全てがわかる!

野菜って特売品で安かったり、1個まるまる買ったほうが安かったりと、
ついつい必要以上に買ってしまった事ありませんか?
あと使うのを忘れてしまって、つい冷蔵庫で腐らせてしまったり・・・。
保存方法をちゃんと知りたいなぁ〜って思ったあなた。
ここでは野菜別の保存方法を解説していきますね。

・室温保存
・冷蔵保存
・冷凍保存
・乾燥保存

室温保存

・玉ねぎ
・じゃがいも
・さつまいも
・かぼちゃ
・ごぼう
・里いも

以上の野菜は丸のままならできるだけ常温で冷暗所保存がいいです。
ただしカットしたら冷蔵庫保存です。

冷蔵庫保存

・人参
・キャベツ
・大根
・ねぎ類
・きゅうり
・レタス
・ほうれん草
・トマト
・ブロッコリー
・長ねぎ
・しいたけ
・しめじ
・えのき

大根や人参など葉が付いたまま買ってきたのなら、葉はすぐ切り取って保存するか加工します。
葉が付いたままだと葉先に栄養をとられてしまいますので。

冷凍庫保存

・野菜全般

実はおおかたの野菜は冷凍保存可能なのです。

乾燥保存

・きのこ類
・大根
・トマト
・人参
・さつまいも
・キャベツ
・かぼちゃ
・ごぼう

干ししいたけやかんぴょう、ドライトマトやドライフルーツなど、
天日干しなどで乾燥させて日持ちさせる保存方法です。
水分量の少ない野菜なら、失敗せずに自分で作ることもできますよ。
食べてみると分かるのですが、旨味やその素材の風味や味が、濃く深く感じられます。

それぞれの野菜の保存の仕方は?

それぞれの野菜の保存の仕方は?

Variety of colorful vegetables for sale

野菜は種類によっても、保存の仕方によっても、保存できる期間は様々です。
日頃慣れ親しんでいる野菜の保存方法を知り、食品ロスを無くすよう努めましょう。
ここでは野菜別に、簡単な保存方法を解説していきます。

玉ねぎ(葉茎菜類)

玉ねぎ

玉ねぎは湿気や水分を避けて、保管すれば長期保存可能です。

玉ねぎの常温保存方法

玉ねぎは湿気に弱いです。
それに気をつけて、皮付きの丸のままでは風通しのいい冷暗所で保管すれば、
常温で2~4ヶ月持ちます。

玉ねぎの冷蔵保存方法

皮を剥いているものやカットされた玉ねぎは、
キッチンペーパーで包みその上からラップで包んで冷蔵庫保存です。
新玉ねぎは水分が多いので最初から冷蔵庫保存です。
冷蔵庫保存のメリットは切っても涙が出にくくなる事です。
冷蔵庫で皮ありは2ヶ月、皮なしは1ヶ月保存できます。

玉ねぎの冷凍保存方法

丸のままやらカットしてなど、どの状態からも冷凍保存は可能です。
冷凍で1ヶ月保存できます。

人参(根菜類)

人参

人参は夏は冷蔵庫の野菜室、冬は常温保存ができます。
そして冷凍保存や乾燥保存などが、できます。

人参の常温保存方法

人参は生なら常温で、個別に新聞紙やキッチンペーパーに包んで冷暗所保管です。
常温で1ヶ月保存できます。

人参の冷蔵保存方法

夏場や使いかけの場合は、新聞紙やキッチンペーパーに包んで、
ビニール袋に入れて葉のついていた方を上にして、立てて野菜室に保存です。
冷蔵庫(野菜室)で2~3週間 保存可能です。

人参の冷凍保存方法

解凍後の調理目的に合わせて、切って冷凍用保存袋に入れて保管します。
そうすれば、冷凍で1ヶ月保存可能です。
調理するときは、解凍せずそのまま使ってください。

じゃがいも(根菜類)

じゃがいも

常温で1ヶ月 冷蔵庫(野菜室)で1ヶ月  冷凍で1ヶ月

じゃがいもの常温保存方法

常温では一つずつ新聞紙にくるんで、冷暗所に保管します。
日光に当たると芽が発育し、その部分が緑色になり毒素が生成されるので、食べないでください。

じゃがいもの冷蔵保管方法

冷蔵庫で保存します。
じゃがいもは乾燥すると表面がシワシワになるので、個別にキッチンペーパーや新聞紙で包み、
ビニール袋に入れて野菜室で保存です。

じゃがいもの冷凍保存方法

じゃがいもの冷凍保存の仕方ですが、必ずカットして加熱処理後水分をしっかり拭き取って、
冷凍用保存袋に入れて冷凍してください。

キャベツ(葉茎菜類)

キャベツ

キャベツは常温保存はできません。
必ず冷蔵保存か冷凍保存、または乾燥保存をしてください。

キャベツの冷蔵保存方法

丸ごとの場合は芯をくり抜き濡らしたキッチンペーパーをそこに詰め込んで、
全部がきっちり入るビニール袋に入れて、芯のところを下にして保存します。
キッチンペーパーは2~3日ごとに取り替えるといいです。
全体を濡らさないようにして、冷蔵庫(野菜室)2~4週間カットすると10日程保存可能です。

キャベツの冷凍保存方法

冷凍の仕方ですが、好みのカット(ざく切りやくし切りなど)をして保存袋にいれて冷凍してください。
使うときは冷凍のまま調理してください。
生食には向きません。
ちなみに冷凍で1ヶ月保存できます。

レタス

レタス

レタスは常温保存はできません。
必ず冷蔵か冷凍保存をしてください。

レタスの冷蔵保存方法

一番ポピュラーな保存の仕方は、
レタスの芯をくり抜きそこに湿らしたキッチンペーパーを詰め込み、
周り全体を乾いたキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて野菜室で保管する方法です。
これなら4~5日シャキッとした状態で持ちます。
この他には芯の部分を薄く輪切りにし、
そこに小麦粉をまぶしたり芯の部分につまようじなどを3~4本刺して、
成長を止める方法などもあります。

レタスの冷凍保存方法

レタスは水分が多い植物なので、そのまま冷凍すると組織が破壊されてグニャグニャになります。
ですので手で細かくちぎり、表面の水分をしっかり拭きとってから、
食べきる分量ずつに小分けしてラップをして保存袋に入れて冷凍します。
解凍後は生食出来ません。
冷凍での保存期間は2~3週間ほどです。

ブロッコリー

ブロッコリー

ブロッコリーは室温保存はできませんので、必ず冷蔵庫で保存してください。
蕾(つぼみ)の部分はすぐに黄色くなるので、買って来たらすぐに冷蔵か冷凍保存をしてください。

ブロッコリーの冷蔵保存方法

茎の乾いている先端を1cmほどきって、コップかペットボトルの底の部分を切った入れ物に水をためます。
そこに立てるように浸けて、乾燥防止のためビニール袋をかぶして野菜室ではなく冷蔵庫で保管します。
これで定期的に水を替えれば2週間は持ちます。

ブロッコリーの冷凍保存方法

湯がいたブロッコリーを1回の食べるだけの量にわけ、
表面の水分をよく拭き取って保存袋に入れて冷凍します。
茎の部分は薄めに切ってる方がいいです。
ほぼ1ヶ月保存できます。
使うときは解凍せず、そのまま使ってください。

しめじ

しめじ

すぐ使うのなら常温保存で1~2日持ちますが、あまりお勧めしません。
できるだけ早く冷蔵か冷凍保存をしてください。

しめじの冷蔵保存方法

買ってきたらパックから出し、キッチンペーパーで包み、ビニール袋か保存袋に入れて、
野菜室で保存します。
先ほどのようにしてビニール袋に入れて冷蔵保存しても、
しめじは種類があるので保存期間が変わります。
ぶなしめじで7~10日ほど、本しめじで5~7日ほど、ひらたけしめじは2~3日ほどです。
しめじはは水分に弱いので、保存する場合は水分をよく拭き取り、
キッチンペーパーに包んで保存してください。

しめじの冷凍保存方法

しめじも冷凍保存する事で、うま味や栄養価アップが期待できます。
保存の仕方はまず石づきを切り落として
、使いやすいように小房に分けてラップに包み保存袋に入れて冷凍します。
その保存袋も冷凍する時は、中の空気を抜いてしっかり口を閉じて保存してください。
冷凍庫の条件にもよりますが、約1ヶ月ほどは持ちます。
使う時はあらかじめ解凍はせずに、凍ったまま調理してください。

ねぎ類(葉茎菜類)

ねぎ

長ねぎ、青ねぎとありますが、どちらのねぎも常温保存はおすすめしません。

ねぎの冷蔵保存方法

冷蔵庫内は乾燥しているので必ずどちらも少し湿らせた新聞紙にくるんで、野菜室に立てて保存してください。
長ねぎは白と緑の境目から切り、
それに長さをあわせたペットボトルに水を入れ、つけるように保存してもいいですよ。
これだと水々しさを保ったまま、保存できます。
青ねぎも湿らせた新聞紙にくるんでできれば立てて保存しますが、
長いままだと保存がしにくいので、刻みねぎにすればまとまりやすいです。
密封容器に入れて、保存してください。
ただ刻みねぎにすると、2~3日で使い切ってください。

ねぎの冷凍保存方法

長ねぎ青ねぎどちらも冷凍保存する時は、できるだけ新鮮な状態で保存するように心がけてください。
ねぎ全体をよく洗い水気を拭き取ったら根を切り落とし、小口切りやみじん切り、斜めぎりにします。
キッチンペーパーに包むように冷凍保存袋に入れると、
キッチンペーパーが水分を取ってくれているので、パラパラになっていて使いやすいですよ。

きゅうり

きゅうり

きゅうりも常温保存ダメです。買って来たらすぐに冷蔵か冷凍保存をしてください。

きゅうりの冷蔵保存方法

冷蔵庫は冷えすぎるので、野菜室で保管してください。
保存方法は表面の水分をよく拭き取り、キッチンペーパーに包みビニール袋に入れて保存してください。
4~5日持ちます。

きゅうりの冷凍保存方法

きゅうりは水分が多い野菜なのでそのまま冷凍して解凍すると、細胞が潰れグニャグニャになります。
なので冷凍する時は、輪切りか斜め切りにしてしっかり塩揉みをして水分を出し切ってから冷凍をします。
冷凍保存することで、2~3週間はもちます。

トマト

トマト

トマトは常温保存はあまりお勧めしませんが、
買ったトマトが青かったりしたら「追熟」といって常温保存をします。
目処は3~7日です。

トマトの冷蔵保存方法

個別にキッチンペーパーなどに包みビニール袋や保存袋に入れて、
ヘタを下にして野菜室に入れてください。冷蔵保存で7~10日です。

トマトの冷凍保存方法

トマトを冷凍保存する場合、新鮮なうちに早めに冷凍するのをお勧めします。
キレイに洗ってヘタを取り、1~3個ずつ保存袋に入れてまるまる一個か、
カットして使う分に小分けしてラップに包み保存袋に入れて冷凍します。
使う時は解凍せず、冷凍のまま加熱調理をして使います。
冷凍保存1~2ヶ月できます。

冷凍保存できる野菜、できない野菜。

冷凍保存できる野菜、できない野菜。

大方の野菜は冷凍保存ができます。
出来るとは言っても永遠に出来るわけがなく、冷凍保存期間も限られます。
ですので冷凍保存する時は、どの野菜が何月何日に冷凍したかを、
判りやすく表示しておくことをお勧めします。
こちらからそれぞれの野菜の、冷凍保存の仕方を詳しく説明していきますね。

そもそも冷暗所って?

よく室温や冷暗所で保管、って書かれてますよね。
けどよくわからないですよね、ここでは冷暗所についてお答えします。

そもそも冷暗所って?

冷暗所とは「風通しのいい涼しい暗い場所で、湿気がないところ」です。

よく野菜で常温保存って言われたら、冷暗所保存という事ですね。
マンションでは玄関あたりが一番ベストです。
風呂場近くの脱衣所は湿気が多いのでダメですね。

まとめ

野菜はできるだけ早く食べるのが一番なのですが、なかなか家庭ではすぐにそれも大量に消費はできません。
ですから買って来た時に「これは全部使えないな」と思ったら、すぐに冷凍保存をすることをお勧めします。
保存の仕方を間違わなければ、いつでも美味しく野菜を食べることができます。
それにストックがあることで、その時の食卓の品数が増えることにもなりますからね。

以上最後まで読んでいただきありがとうございました。

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山下 景史

調理師&料理家として37年以上の豊富な経験を持ち、居酒屋・食堂経営から雇われでカフェ店長まで、様々な仕事を経験。簡単かつおいしい料理レシピの提案と調理に役立つヒントを積極的に発信しています。大阪市内に在住し、家族は妻と可愛いい8歳の娘との幸せな時間を大切にすることが最優先!料理を通じて人々との素晴らしい“食の旅”を共有することに喜びを見出しています。

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